第5回のテクノロジーは、パラマウントベッド社製『眠りSCAN』【使用事業所:特別養護老人ホーム・ショートステイはなれ棟】を紹介しまーす!
カテゴリーとしては「見守り支援機器(介護ロボット)」になります。
介護施設では注目度の高いカテゴリーのロボットです。
現在、15台(平成29年度:9台導入、令和元年度:4台追加、令和2年度:2台追加)使用しています。
軽くて超薄い、このロボットの特徴は、敷布団の上に敷くのではなく、なんと敷布団、さらにマットレスの下、つまりベッドの床面!に設置します。ご入居者は何も装着しなくてOKです。
眠り SCANは、
➀呼吸数
➁心拍数
➁離床・臥床(横になっている・長座位)の状況
➃睡眠・覚醒
の4種の情報をほぼリアルタイムで得ることができます。
この情報はviewerで手元のタブレットやPCで常時確認することができて、得られたデータはPCに自動収納されます。
青が睡眠、黄色が眠っていないというようにカラーでグラフ化されます。
そのため導入に際しては、WiFi環境の整備から始める必要があります。
このデータを活かして、提供したケアが安眠につながっているかどうか検討できたり、夜間の状況やケアのポイントなどを介護現場からご家族やケアマネジャーさんにフィードバックすることもできます。
用途としては、
①看取りの支援(スタッフの精神的負担の軽減にもつながります。)
②生活リズムに沿った支援(起床介助、排せつ介助、認知症の方などの支援の質向上につながります。)
ここまでは通常の使い方です。
③排せつ支援(排せつ予測デバイス「Dfree」との組み合わせにより、さらに安眠を妨げない支援、トイレでの排せつに活用(QOL:生活の質の向上、ケアの空振りの減少、互いの身体的負担軽減につながります。)このことについては、後日掲載したいと思います。
当ホームでは、今年度の質向上の取り組みとして③を、さらに介護看護記録システムを加えた3つの機器の自動連動にチャレンジしていきます。
今年、メーカーオプションとして「眠りSCAN eye(アイ)」が発表されました。眠りSCANからの通知や手元の操作によりシルエットセンサーが作動して、視覚的な見守りができるようになりました。
また、居室での転倒などの際の検証等にも活用できるようにeye作動時の録画機能(要設定)も搭載されています。
「家でもほしい!」と在宅でのニーズも伺うことがありますが、現状は在宅サービスの介護保険対象外であることと、メーカーも介護事業所を対象としているため、自宅で使用されているということは現段階ではほとんど聞いたことがないです。
(「私たちは、地域に信頼されるべき存在であり続けます」“We will continue to be trusted by the community” 特別養護老人ホーム 施設長))
活動・コラム
How to use テクノロジー!(5)〜眠りSCAN〜
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