平成29年10月14日・15日、四日市のプラトンホテルで開催された平成29年年度第5回地域包括ケア実践研究会に参加いたしました。
地域包括ケアシステムとは、誰もが住み慣れた地域で介護や医療・生活支援サポート及びサービスを受けられるよう市区町村が中心となり、「住まい」「医療」「介護」「生活支援・介護予防」を“包括的に”体制を整備していくものです。
ここ数年で福祉の世界でよく使われるようになった言葉で、みなさんもご存知かもしれませんが、その地域包括ケアシステムの構築に向け、制度がどのように変化しどのような方向に向かっていくのか、厚生労働省の広報室長や全国で地域包括ケアに取り組む関係者の方々のお話を聞かせていただきました。
この先人口減少に伴い、今の社会の支え手・担い手は減少し、高齢者はさらに増えます。今回の研修の中で、これまでの「支える側」と「支えられる側」という線引きで考えるのではなく、障害があっても病気があっても必要な制度は活用する「支えられる側」としての生活と同時に、社会の構成員としてできることは「支える側」として活躍できる社会を構築していかなければならないというお話をいただきました。
また、「我が事」「まるごと」という大きな2つのキーワードをご説明いだきました。
「我が事」:別に困っていないから自分には関係ないや、という方でも同じ地域に住む者同士、いつ同じ課題に自身が直面するかわかりません。決して他人事と捉えず、自分の地域の課題という認識を持って、地域の方が「我が事」として関わり合う事が大切です。
「まるごと」:高齢者・障害者・子ども・貧困・雇用など、縦割りとなっている制度や支える仕組みの連携を図ることで、他分野だからと他人事と捉えず、「まるごと」受け止める事が大切です。
みなさんがお住いの地域の中にも、さまざまな課題を抱えて生活する方も多いかと思います。今日のお話をふまえ、私たちも地域に信頼されるべき存在として、高齢者だけではなく他分野の専門機関と連携を深めたり、より知識を深めることで、対応力を向上させるとともに、地域のみなさまと一致に地域共生社会の発展に寄与できればと思います。
(居宅介護支援事業所 管理者)
学び・研修
地域包括ケアについての研究会に参加いたしました。
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