平成30年11月20日、21日、全国老人福祉施設協議会主催の全国老人福祉施設大会に参加しました。
今、高齢者介護の課題については、
①高齢化の進展による介護が必要な方の増加→医療と介護の連携、在宅生活継続のための健康寿命の延伸(プレ介護段階の予防)、高齢者世帯・独居世帯の増加、認知症の方の増加など
②少子化による働き手の減少→働き方改革(多様な人材に協力いただく、生産性向上、業務効率化、テクノロジーの利活用、業務の細分化、ワークライフバランスの取り組みなど)
③介護サービスの質の評価指標の確立と質の向上→ご本人が望む介護・看取りの提供、評価軸に沿ったケアの提供など
④社会保障制度の持続→税収・保険料と給付のバランスなど
があります。
私たちは、介護需要が増加し、働き手が減少する中、限られた財源で、質を高めていくという、相矛盾した課題に、世界で初めて取り組んでいくことになります。
さらに当ホームの地域においては、特養が当ホームしかなく、特養に入居が必要となったときには、住み慣れた地域を離れて入居せざるを得ない割合が高いという現状があり、基盤整備やサービス提供体制の再構築が必要となっています。
先程の社会構造等については、頭では理屈はわかっていますが、地域の状況を解決していくためには、ひとつひとつの課題についてより深く、より向き合って考えていくことと、同業・他業を問わず先進的な取り組みやテクノロジーからヒントを得て、地域の実状に合ったサービスに転換していくことに尽きると考えています。
もちろん私たちも、国・地方自治体も業界団体も、様々な施策や取り組み、提案をしていますが、即効性のある具体的な対策を見つけ出すことができていません。
そのような中、全国老施協では、団塊の世代ジュニアが65歳以上になる2035年のビジョンを策定し、本大会で発表がありました。
今の科学やテクノロジーの凄まじい変化を考えると、どんな未来になっているのでしょうか?SF映画で見たような社会が現実のものになっているのでしょうか?
私もその世代の当事者として、現在、未来に向けて介護・福祉に関わっていきたいと思います。
2日目の分科会では、自立支援介護や看取りなどについて、たくさんのヒントを得ることができました。私たちができる部分はしっかりと取り組んでいきたいと思います。
(~私たちは、地域に信頼されるべき存在であり続けます~ 鈴鹿グリーンホーム 施設長)
学び・研修
全国老人福祉施設大会に参加しました。
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