2日目の分科会、私は第1分科会で「地域共生社会を支えるトータルケアの実践〜ケアと地域をつなぐ〜」をテーマに聴講いたしました。
認知症施策推進大綱についての行政報告や、高齢者の多剤処方と服薬管理の課題、宮城県名取市の施設が東日本大震災からの復興にあたったお話や職員自身が若年性認知症を発症し、認知症と向き合いながら職員としてお仕事を続けられたお話、そして若い世代の介護者「ヤングケアラー」問題についての課題について学びました。
薬物有害や、多剤服用に伴う問題、不要な処方、過量・重複投与などの問題を専門用語でポリファーマシーと呼びます。
歳を重ねると腰痛や糖尿病・視力障害や心疾患など、さまざまな疾患を発症し、それぞれ多くの専門病院やクリニックにかかられる方も多くなります。その際それぞれの病院でそれぞれのお薬を処方していただくと、1日に服用するお薬の量が増えるばかりでなく、飲み合わせの問題も生じます。またそこに認知面での課題が加わると、管理できずに飲み忘れ、薬が大量に残るという方もよくいらっしゃいます。家族がいれば管理のお手伝いもできますが、独居や高齢世帯では問題が放置されているケースも散見されます。
私たちケアマネジャーとしてその課題にどう取り組むか?主治医の先生や薬剤師・ヘルパーさんらと連携し、薬を整理して量を減らしたり、飲みやすい処方内容とすることが大切であるとのお話でした。(みなさん、おくすり手帳は大切に管理してきちんと使いましょうね!)
またヤングケアラーの課題では、実際に中学生の頃から介護に当たっていた当事者のお話を聞かせていただき、どんなサポートが必要でどにょうな視点が不足しているのかなど、大変考えさせられるお話でした。
今日学んだ内容を今後のお仕事に活かし、地域のみなさまのお役に立てられるよう、他のケアマネジャーと共有したいと思います。
(居宅介護支援事業所 管理者)
学び・研修
全国老人福祉施設大会に参加しました③
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