グリーンホームだより

活動・コラム
今の状況が重なって… MYエピソード(1)
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今、本当に大変な時期となっていて、長期戦となる様相を訴えられている方もいらっしゃいますが、新型コロナウイルス感染拡大の事態が早期に収束し、日常が回復されることを日々願っております。
今回は、私の就職活動の時期のことを書こうと思います。
私の就職活動は平成6年、当時は近畿にいました。今でこそ特養の施設長を拝命させていただき、日々ありがたく介護・福祉現場の最前線で活動させていただいていますが、当時は、大学で国文学(上代文学)を専攻していましたが、バブル崩壊後の影響による経済不況の底、翌年1月は阪神大震災があった年。まさしく就職氷河期の真っ只中。そのため就職はなかなかできず、いわゆる負け組中の負け組で、当時若かった私(今も若輩者ですが、当時はもっと…)は「なんで採用してくれないんやろ?」「時代が悪かった。」と思っていた時期もありましたが、でも、その時に本当にやりたいことって何やろう?っていうように切り換えて考えてみることにしました。
実は私、もともと料理を作るのがすごく好きで、小さい頃はテレビで料理番組を視ては、「なんでこの食材が、こんなにも美味しそうなものに変身するんやろ?まるで魔法やな!」って思っていまして、それからというもの、家で料理をしたり、アルバイトも飲食業を選択して店長から料理を教えてもらったりして、将来は飲食店をやってみたいなーというのもあって、周りの諸先輩方に相談をしたら…栄養士はどうかと…
「!」
当時、その考え方はなかった私は素直に諸先輩からの言葉に従い、ラッキーなことに栄養士と一番欲しかった調理師の資格を取得(今でも自分の中では原点です。)することができました。だから、大好きな料理をお仕事とされているスタッフの方々や食材や厨房器具を取り扱われている方々、洗剤などの消耗品を取り扱われている方々、お店の設計・建築に関わっている方々、その料理とお店の雰囲気を楽しみにされているお客さんの残念な気持ちがすごくわかります。
みなさんも困ったことがあれば、周囲の方、そして行政、各種機関・団体等にも様々な窓口が設置されていますので相談をしてください。

その後、私は管理栄養士を取得した時に、自分の立てた献立を、自分が料理を作って、おじいちゃん子、おばあちゃん子であった私は、ご高齢者に喜んでほしいなーと思い、今の職場に移りました。(当時のホームは栄養士は一人で、ご利用者とスタッフが近い印象をもったので。)
今は制度として処遇改善加算があり、積極的に介護現場のスタッフの処遇改善が進められていますが、当時は前職から賃金はかなり下がって、生活していけるかなと不安も大きかった訳ですが、やりたいことをやろうと決めていたこともあってその時はチャレンジしました。今はその時と状況が異なると思いますが、収入が下がってしまった方々のことを考えると当時の自身以上のことだと思うので、心中をお察しします。

それから、何年かの間に法人からの依頼と独学を含めて、ケアマネジャーなどの資格を複数取得したり、丁度その頃はワープロ(若い方はあまりわからないと思いますが…)からパソコンへの移行期で、たまたま私がパソコンを使い始めたところだったので、大変そうだった書類作成をお手伝いしていますと(実際は空いている時間はなかったですが、性格上助けたかったんでしょうね…。今だと労務管理上よくないことですが。)と、なんとなく法人の運営がわかってきて…働き始めてから10年くらいの間の話です。

それからさらに十数年が経ち、今も私は高齢者介護・福祉の最前線にいます。そして現場には多くの専門職、外部には同士の方々がいます。お困りごとがあればお伺いし、アドバイスや適切な機関にお繋ぎすることもできます。このような中においても、生活に関わる福祉活動は止めることはできません。「地域に信頼されるべき存在であり続ける」ことができるよう活動していきます。

(鈴鹿グリーンホーム 施設長)

その後の十数年もなかなか…挫折と危機、ラッキーな出来事と学び直しの日々、交々、全く順風満帆とは行ってません。また、歴史を振り返ってみると、約10年の期間ごとに何らかの経済的な危機が発生し、この数年は想定外の災害も頻発しています。
機会があれば書いてみたいと思います。

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