グリーンホームだより

活動・コラム
「介護ロボット」について
人物のアイコン

当法人では、従来の介護機器・介護看護記録システムに加え、平成29年より介護ロボットを利活用しています。
現在、
①装着型移乗支援ロボット「HAL」
②非装着型移乗支援ロボット「i-PAL」
③コミュニケーションロボット「メンタルコミットロボ・パロ」
④装着型移乗支援ロボット「マッスルスーツ」
⑤見守り支援ロボット「眠りSCAN」
の5種類を利活用していて、使用し始めてから4年目を迎えています。
今年度は、非装着型移乗支援ロボット「SASUKE」、見守り支援ロボット「Neos+care」の導入を計画しています。
当法人では、介護事故などの発生・再発防止のため、事故事例やヒヤリハット事例それぞれ報告書を作成していますが、これらのロボットを使用したことによる事故事例やヒヤリハット事例は導入から現在まで1件も発生しておりません。
もちろん、減少効果も期待して導入したわけですが、私なりに考えてみますと、
ロボットは、あくまでも「道具」であると捉えたうえで、
➀マニュアルが取扱説明書となるため、介護業務を標準化しやすいこと
②スタッフが機器(道具)を使用しているという意識を持ちながら介護を行っていること
➂操作手順を考えながら介護をしていること
などの理由があるのではないかと思っています。
他施設においては、購入したもののあまり活用されていないというように伺うことがあります。理由としては、業務が多忙であったり、装着・使用するのに時間や手間がかかるからということが多いようです。
先程申しましたが、ロボットはあくまでも「道具」なので、考え方としてはスマートフォンが登場した時のことのように、私たちユーザーが触って、使い慣れることが必要なのではないかと思います。
しかし、どの施設においてもご利用者の要介護度は同じ、認知症を抱えられているご利用者も同じくらいいらっしゃって、ご利用者のみなさまの安全やスタッフの身体的な負担を考えると、ロボットはまだまだ全ての介助場面に対応することはできませんが、ロボットができる範囲は極力使用するようにしなければならないと思っています。
そこで、当法人では、次のプロセスで進めてみました。
➀環境を整える。(ご利用者にとって居心地良い空間づくり)
②科学的知見に基づいた認知症ケア(たいそうな書き方をしましたが、そんなに難しいことではありません。)の実践
➂併せて介護看護記録システムにより記録業務を減らす。
 介護業務から周辺業務を切り分けて分業化を進める。
そのようなことをしていくと、スタッフが比較的バタバタせずに勤務できるようになりました。ご見学いただいた方々からは、フロアにいるスタッフがゆったりと勤務しているというご意見をよく伺っています。
そうして作った時間を介護ロボットに振り向けています。
お願いする方もきちんと意図や信念をもって、スタッフが使えるように環境を整えていく過程(プロセス)が大切なのではないかと思います。

(「私たちは、地域に信頼されるべき存在であり続けます」“We will continue to be trusted by the community” 特別養護老人ホーム 施設長)

この記事に対して・・・

ええな~!
30 人が「ええな~!」
と言っています。
ワーク・ライフ・バランスの取り組みについてワーク・ライフ・バランスの取り組みについて
スタッフ募集!!スタッフ募集!!

Copyright © 2017 社会福祉法人 鈴鹿福祉会
鈴鹿グリーンホーム All rights reserved

プライバシーポリシー