グリーンホームだより

学び・研修
県立総合医療センターの一般健康講座に参加いたしました
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平成27年6月10日、県立総合医療センターにて行なわれた「平成27年度 第1回一般健康講座」に参加いたしました。
今回のテーマは「胃がん予防!~ピロリ菌退治でお腹快調♪~」でした。

胃がんの病原菌としてピロリ菌の名前はよく知られるようになりました。正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」で、「ヘリコ」はヘリコイド(らせん型)、「バクター」はバクテリア(細菌)、「ピロリ」はピロラス(胃の出口である幽門付近)という意味で、訳すと「胃の出口付近で見つかったらせん状の菌」ということになります。
オーストラリアの病理医のウォーレンとマーシャルが、胃の粘膜を培養し5日間放置した結果、たまたま培養に成功したそうで、胃炎の原因になることを証明するため自ら培養した菌を飲んだところ、10日後に胃炎を発症したそうです。医学の発展の裏に隠されたエピソードです。

さて、60歳以上の80%の人がピロリ菌に感染していると言われています。加齢により胃の粘膜が萎縮し、感染率が上がるそうです。
検査は胃カメラが一般的で、検査をすれば30分から1時間程度で診断がつきます。他に便や血液を調べる方法もあります。
ピロリ菌が見つかったら除菌療法が開始されます。医療保険で治療できるようになったのは2013年2月からだそうです。酸分泌抑制剤と抗生剤を朝・夕と1週間服用するようになります。服用中の注意や除菌中に服用を控える薬剤の話なども聞かせていただきました。
一次除菌では7割の人が除菌ができ、菌が残っていれば二次除菌開始となります。二度の除菌でほとんどの患者は成功するとのことでした。

栄養士さんからのお話では、禁煙や節酒・減塩・野菜を多く摂る、運動習慣、適正体重を保つことがピロリ菌感染の予防につながるとのことでした。胃の調子が悪いと感じたら、病院で検査を受けるとともに、生活習慣の見直しをお奨めいたします。

本日の研修は一般向けの講座で大変解りやすい内容でした。県立総合医療センターでは年4回健康に関する身近なテーマについて講座が開催される予定です。参加は無料で、お申し込みの必要がなく気軽に受講できますので、よろしかったらみなさまもご参加されてはいかがでしょうか。

(居宅介護支援事業所 介護支援専門員T)

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