グリーンホームだより

平成29年1月23日、三重県歯科衛生士会鈴鹿・亀山支部様より2名の歯科衛生士様に来所いただき、口腔ケアに関する講習会を開催していただきました。
特別養護老人ホームは、中重度者が入居される施設であることから、総合的なケアを高い質で提供することが望まれています。
当ホームでも口腔ケアが課題となっており、今回の研修会については、さらに良質なケアを進めていく第1歩として位置付けています。
今回、口腔ケアや嚥下に関する基本知識を学び、演習により技術を教えていただきました。
先生からは、状態別の歯磨きのポイントや姿勢のほかに、麻痺があると麻痺側だけ汚れが溜まることがある。適切な口腔ケアを行なうことにより、発熱や誤嚥性肺炎、口臭などの予防が予防できる。口腔ケアは疾病の予防だけでなく、食事をおいしく摂ることができたり、意欲が出てきたりという効果もあり、生活の質の向上にもつながる。自己で歯を磨くことは機能訓練といった側面もある。自己にて歯磨きをされる方についてもスタッフが口腔内の状態を定期的に確認することも必要。食べ物をしっかりと上下の歯で咀嚼することにより、口腔内がきれいにされているということもある。食べ物を口から摂らないから口腔ケアは必要ないということはなく、むしろそのような状態の方が注意が必要。入れ歯洗浄剤を使用する場合は、義歯をブラシでこすって洗わないと効果が半減する。ブラッシングの後の口腔内に飛散した汚れをしっかりと回収すること。ケアの前後の保湿ケアも有効。Kポイントや道具を使用することもあるが、ご利用者との信頼関係の構築も必要。口腔ケアを行うことで口腔内のトラブルもなくなっていくと教えていただきました。
3つのポイントー気持ちよく、安全に、喜んでもらえるように。
ご入居者に対して、今回教えていただいた適切なケアを実施していきたいと思います。三重県歯科衛生士会 鈴鹿・亀山支部様、本日はありがとうございました。
（鈴鹿グリーンホーム　施設長）