グリーンホームだより

学び・研修
第14回日本高齢者虐待防止学会に参加しました。
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平成29年7月15日(土)、千葉県松戸市にて開催された日本高齢者虐待防止学会松戸大会に参加いたしました。
昨年も神奈川県横浜市にて行われた大会に参加させていただき、高齢者の虐待問題について様々な事例や講演を聞かせていただきましたが、今回の松戸大会では日本だけではなく台湾での虐待通報制度についてご講演いただいたり、支援者同士で話し合い日々の悩みや困りごとなどを共有するカフェ方式でのグループセッションがあったりと、大変意義深い研修でした。

虐待問題は単に誰が誰を傷つけたか?殺めたのか?という物差しでは測れない複雑な問題がからんで起こります。
日々の介護ストレス、介護者の病気(精神疾患や認知症も含む)による認知能力の低下、身近な相談者の有無、子供の頃に受けた虐待による価値観(これで当たり前と考えるなど、生い立ちによる影響)など様々な要因が複雑にからんで問題が生じます。
単純に手を挙げたものが罰せられれば解決ということはなく、その後の生活が介護する側・される側双方が安心して生活できて解決に一歩近づいたといえるのかもしれません。家族の責任論を強調するのではなく、負担軽減等の支援も必要というお話が大変印象に残りました。

また千葉県警の警察職員からのお話では、過去には民事不介入として相談に応じなかった高齢者虐待問題も、今は「人身安全関連事案」として積極的に対応し、必要に応じ指導警告や場合によっては検挙も含め対応いただけるそうです。

虐待問題の解決には警察や行政・医師・弁護士など専門的な他職種の連携が必要です。私たち福祉の世界でお仕事をする専門職もその一翼をになうべき存在です。そのためには地域で活動するにあたり、どのように関与していけばよいかという様々なアドバイスやヒントをいただけた研修でした。
私たちも今日学んだことを踏まえ、これからも地域包括支援センター等の関係機関と連携しながら、活動して行きたいと思います。
みなさまもご近所の方やみなさま自身が介護や生活についてお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
(居宅介護支援事業所 管理者)

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