平成30年3月8日(木)、三重県社会福祉会館にて開催された災害福祉支援セミナーに、特別養護老人ホーム相談員・居宅介護支援事業所管理者の2名で参加しました。講師は京都府健康福祉部 介護・地域福祉課 副課長 宮村 匡彦 様で、テーマは「災害時における福祉支援について考える〜誰もが安心して避難でき、過ごすために」でした。
普段の生活の中でなんとか他者の手を借りずに一人で生活ができているような人は、被災時にはほぼ全員がなんらかの支援を必要とするようになるそうです。
しかし、現在京都府の一般避難所は約2000ヶ所が指定をされており、それに対し福祉避難所は491ヶ所だそうで、福祉避難所が圧倒的に少ないのが現状です。実際に熊本地震では一般の福祉避難所では生活が難しい方々が、指定・未指定の各福祉避難所に人が殺到するという事例が発生したそうです。鈴鹿市でも一般避難所に対し福祉避難所は数が限られており、同じような状況になる可能性は充分考えられます。
ただ単に福祉避難所を増やすという安易な発想は被災時には困難です。その反省を踏まえ一般の避難所でできる限り対応力を向上させることで、一定レベルの方であれば福祉避難所に行かなくても安心して避難生活を送れるように対応する必要があるとの結論に至り、京都府では避難所のユニバーサルデザインを推進し、平成25年度に一般避難所の中に設置する「福祉避難コーナー設置ガイドライン」を作成されたそうです。
先日2月27日にも同様に災害福祉支援について考える研修の機会がございました。その際にも今回と同様に「災害時だから」と言って性別・立場別・状況別に応じ必要な配慮がおざなりとなってはならない、そのための過去の教訓をもとにした反省や振り返りは非常に大切であると学びました。
私たち鈴鹿グリーンホームも鈴鹿市の福祉避難所設置運営に関する協定を結んでおります。簡単なことではありませんが、災害が発生した時にも限られた物資・人材・空間 ・時間の中で可能な限りスムーズな対応が可能となるよう、このような研修や過去の事例を参考に対応力を向上させていきたいと考えております。
(居宅介護支援事業所 管理者)
学び・研修
三重県社協研修 災害福祉支援セミナーに参加しました。
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