第18回のテクノロジーは、『その他のテクノロジー』を紹介します!
カテゴリーとしては、介護器具・介護機器・調理機器になります。
今、使用しているものは、
①「モジュール型車いす」
移乗(介助)時の動作をスムーズにしたり、けがの防止のためにアームレストやフットレストが可動するタイプの車いすです。
この車いすの便利なところは、アームレストが可動することによって、座面の平行移動で移乗することができます。ご利用者も、スタッフも移乗時の負担軽減につながります。(特別養護老人ホーム、ショートステイで使用)
②「介護支援ベッド用 介助バー」
ベッドからの立ち上がりや車いすへの移乗などの際につかまっていただくことで、自立支援をサポートしています。
ベッドサークルと兼用になっていて、手すり部分が可動する仕組になっているので、都度付け替える必要はありません。当ホームでは①・④と組み合わせて使用することもあります。(特別養護老人ホーム、ショートステイで使用)
③「介護支援用手すり」
立ち上がり動作や立位をサポートする手すりで、どこでも移動することができます。当ホームでは玄関のベンチ横に設置しています。(特別養護老人ホーム、デイサービスセンターで使用)
④「スライディング ”ボード” 」
ベッドから車いすへの移乗に使用しています。ボードにお尻を乗せて、そのまま横にスライドするようにして使用します。
ポイントは移り変わる方を低くすることです。そうすることで勾配がついて移乗しやすくなります。介助を行うスタッフも抱える動作をしなくなるため、腰への負担の軽減をはかることができます。(特別養護老人ホーム、ショートステイで使用)
⑤「スライディング ”シート” 」
ベッド上で臥位の位置を補正するなどの介助に使用しています。
シートの上でご利用者を押す(引く)形でスライドします。シートが輪っか状になっていて、薄いキャタピラのようなタイプもあります。(特別養護老人ホーム、ショートステイで使用)
⑥「機械浴(個浴・車いす浴・寝台浴)」
☆機械式個浴
1人用の機械式浴槽です。ターンテーブルにお尻を乗せ、90度回転して浴槽に入ります。前扉を上げてから浴槽に湯を張ります。おおよそ70秒で適切な位置で給湯が止まります。退浴もスイッチ操作で行います。都度、新しいお湯に交換するものを使用しています。(特別養護老人ホーム、デイサービスセンターで使用)
☆機械式車いす浴
リクライニング機能付の専用チェアで入浴することができます。
チェアはある程度の角度までリクライニングできるので、リクライニング式車いすを使用している中重度の方も入浴が可能です。専用チェアはキャスターより上の部分が分離してガイドレールに沿って浴槽内に入っていきます。バブル機能付です。(特別養護老人ホーム本館、デイサービスセンターで使用)
☆機械式寝台浴
リクライニング機能付きのストレッチャーで入浴することができます。
重度な方用のお風呂になりますが、当ホームではリフト浴や機械式個浴・車いす浴でほとんどの方の入浴が可能です。
ストレッチャーをステンレス製のガイドに沿って浴槽中央上部の定位置にセットしたら、なんと浴槽の方が上昇します。ストレッチャーが浴槽の方に下降すると怖さを感じますし、ご入居者とスタッフが近い位置にいられるので安心感があると思います。このお風呂もバブル機能付です。(特別養護老人ホーム本館で使用)
⑦「スチームコンベクションオーブン(コンビオーブン)」と「ブラストチラー(急速冷却機)」(調理室で使用)
☆「スチームコンベクションオーブン」
オーブン機能とスチーム機能、オーブンとスチームのコンビ機能が付いています。加湿の割合は0%(焼く)〜100%(蒸す)で、10%刻みで調整できるので、蒸す、焼く、煮る、全ての調理に対応できます。また、オイルスプレーで食材に油を塗布すればヘルシーな揚げ物調理も可能です。
この機器のすごいところは、中心温度計が付属していて、設定した温度まで加熱されたら自動的に停止して、アラームで知らせてくれることです!もちろんタイマー調理もできます。操作盤はデジタルパネルになっています。
☆「ブラストチラー」
料理を急速に設定温度まで冷却することができます。この機器がどうして必要かといいますと、食中毒のリスクが高い温度帯(20〜50℃)を速やかに通過させるためです。どのくらい急速かというと90分以内に中心温度を3℃以下まで下げることができます。またフローズン機能も付いていて、-18℃以下まで急速冷凍することもできます。この機器にも中心温度計が付いています(タイマー設定も可能です。)。これもデジタルパネルです。
2つの機器ともに調理終了後には、再度手元の中心温度計で数ポイント、温度を確認して2重チェックをかけています。
スチームコンベクションオーブンとの組み合わせでクックチル・クックフリーズ(時間・温度の衛生管理がされた事前仕込み調理)が可能です。
この2つの機器は最近のテクノロジーではなく、私が栄養士のお仕事を始めた20年以上前から使われていて、当時はクックチルが最新の調理法でした。
(「私たちは、地域に信頼されるべき存在であり続けます」“We will continue to be trusted by the community” 特別養護老人ホーム 施設長))
活動・コラム
How to use テクノロジー!(19)〜その他〜
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