毎日うんざりするほど暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしですか?
この時期は熱中症や脱水症状に気をつけることが大切です。
大人の身体に占める水分量は約60%と言われております。(高齢者の場合は約50%)カラダに含まれる水分のことを「体液」と呼びますが、体液には、血液、リンパ液、消化液、組織間液(細胞と細胞の間を満たしている水)などがあります。これら水分は、主に以下の4つの大きな役割を担っています。
①必要な栄養素や酸素を運ぶ
②不要な老廃物を運び出す
③体温を調節する
④恒常性(ホメオスタシス)を維持する
体内の水分が2%失われるとのどの渇きを感じ、運動能力が低下しはじめます。3%失われると、強いのどの渇き、ぼんやり、食欲不振などの症状がおこり、4~5%になると、疲労感や頭痛、めまいなどの脱水症状があらわれます。そして、10%以上になると、死に至ることもあります。
脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴です。脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため、有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。たとえば、夏になると夏バテになり、疲れやすくなったり、食欲が落ちたりする人もいます。でも、夏バテの背景には「かくれ脱水」が潜んでいるケースも考えられます。
「かくれ脱水」のレベルで早期に自分の身体の状態に気付くことができれば、重篤な脱水症状を回避することができます。
「教えて!『かくれ脱水』委員会」という団体が作成した、高齢者向けの「かくれ脱水チェックシート」というものが、ホームページ上で公開されておりますのでご紹介させていただきます。ご高齢の方に限らず、子どもも大人も気をつけなければなりません。是非参考にしてみてください。
まだまだ暑い日が続きますが、老いも若きも暑さに負けず、この夏を元気に過ごしましょう!
(居宅介護支援事業所 管理者)
※この記事は、「教えて!『かくれ脱水』委員会」広報事務局様より許諾をいただき、ご紹介させていただきました。
参考:「教えて!『かくれ脱水』委員会」様 公式サイト(こちらをクリックください)